アフガニスタンの報道から

アフガンの情勢って、本当はどうなってるんだろう

国連がまとめたデータによると、アフガニスタンタリバンは、2001年から今までのどの時点よりも、勢力を拡大してるという。
国連が評価するアフガンのタリバンの脅威のレベルと、アメリカの評価が随分違うみたいだ。

アフガニスタンで長く支援活動をしていたアメリカ人女性のインタビューにあったけど、アフガニスタンでは、政府の腐敗が、地方、中央を問わずひどいらしい。治安組織も腐敗がひどくて、地方の有力者、軍閥って言うのかもしれないけど、そちらの方への忠誠の方が政府に対する忠誠より強いのだというから、警察とヤクザがつるんでるみたいな感じ?
結局一般市民はカツアゲはされるし(カツアゲとは言わないのかもしれないけど)安心して暮らせない、ってことで、タリバンとどっこいどっこい、むしろタリバンの方がまだマシというような状況になって、タリバンが駆逐されないのだという。
13日には、タリバンが、15日間制圧した北部の要所Kunduzから撤退したと報道されてたけど、これで安心ってわけじゃないんだろう。


今月3日、アメリカの空爆にあったアフガニスタン国境なき医師団の運営する病院で犠牲になった、一人のローカルスタッフの男性について書かれた記事を読んだ。
4歳と18ヶ月の幼い二人の子をもつ、まだ26歳の若い父親。生まれつきの目の疾患で半分見えず、学校を8年生で中退した、とあったから、日本だと中学2年くらいで中退って感じなのかな?だから、比較的給料の良いこの病院の用務員の仕事が決まった時、すごく嬉しかったみたいだ。自分と同じ遺伝性の目の疾患を持つ子供たちの治療代を稼ぐために、懸命に働いていた。
彼の父母は、その地域で戦闘が激しくなってきたことを心配していたけど、彼は、ジュネーブ条約があるから病院は攻撃されないし、この長いアフガンの戦争の中でも、そんなことはなかったから大丈夫、と言って母親を安心させようとしていたという。内心では、タリバンなら病院の爆撃をするかもと思っていたけど、母親にはそんなことを決して言わなかった。でも、アメリカによる空爆なんて、彼は夢にも思ってなかった。
空爆で殺された犠牲者の中には、彼がその日、輸血の血液を提供した2歳の女の子も含まれていた。爆撃の翌日彼の遺体を探しに来た父親が、持ち帰ったのは一握りの灰だけだったという。


22名の中の一人だ。犠牲者を、簡単に数字で考えてしまいがちだということも、普段は考えずに次から次へと出てくる報道に流されてしまう。でも、当たり前だけど、一人ひとりに人生がある。