ハイキュー!! 第176話 新鮮  感想

前回、西谷さんのトスからのシンクロ攻撃が決まった時、影山の時も使えばいいのにと思った。(菅原さんセッターの時に影山も参加するし、一人時間差も難なく練習なしで合わせられるし、影山なら、きっとできるだろう、と簡単に思ってた。)けど、そんな簡単なものじゃないんだと、今回知った。前回の影山・日向のびっくりした表情は、試合での成功に驚いたんだと思おうとしたけど、どうやらそうではないらしい。

シンクロ成功に対する影山の反応に、珍しくクールな表情を崩して潔子さんが言った、影山もやれば?の言葉に、「・・・無理です」俺は西谷さんと合わせる練習をしてないから。
??? 
どうやら影山は西谷さんトスのシンクロ攻撃というパターンの存在そのものを知らなかったらしい。ということは、全体練習の時にはやらなかった練習なんだろう。もう一つの体育館で、自主練タイムにやっていた練習なんだろうと思う。

菅原さんが「俺も打つ方」って言って、西谷さんのトスをスパイクする練習を始めたのが、東京合宿最終日。合宿が始まったのが7月後半から1週間、多分最終日は7月終わりか8月の頭で、8月には春高1次予選があった。
合宿の最初の頃、止まるトスの新しい速攻について、来月までにで使いモンになるようにしなきゃいけないと影山が言ってたから、予選は8月の後半だとして、その1ヶ月の自主練タイムに影山は止まるトスの練習にかなり時間を費やしていたんだろうと思う。
で、その1ヶ月、月島は自主練タイムの何割かはお兄ちゃんのトコでブロック練習してたはずで、旭さんはサーブの練習があったはず。日向は影山と速攻の練習をしてのかな?

(春高1次予選は、8月後半だと思ってたら、8月11日からだった。来月までに使いモンになるように、ってあったからなんとなく1ヶ月だと思ったけど、1次予選までだとしたら1ヶ月もなかった。1次予選が終わってから、東京合宿は8月末と9月末に2回、10月25日から代表決定戦。8月末の段階で新速攻の成功率7割、9月末では9割まであがった。地道に練習を続けていたってことですね。西谷さんがシンクロのためのトスを上げられるようになるまでの練習期間は最高で2ヶ月半。これが長いのか短いのかよくわかんないけど)

 

シンクロ攻撃が、攻撃に参加するアタッカー全員がファーストテンポで入ってきてシンクロするという攻撃なら、大事なのはセットアップする方がスパイカーに合わせる技術なんだと思うんだけど。だとしたら、トスを上げる人間が、スパイカー1人ひとりと合わせる練習と、全員で合わせる練習の二段構えになると思うんだけど(やったことないから推測にしか過ぎない。ネットで練習方法検索しても細かいとこまで見つからなかったし)。

トス練自体を始めてそれほど経ってない西谷さんが全員のファーストテンポに合わせる練習をしていたとしてら、仮に別の体育館でやっていたにしても、部員全員合わせて12人しかいない烏野で、他のことには天然でぼうっとしてるけど、ことバレーボールに関しては貪欲になんでも吸収したがる影山が気づかないはずがない、と思うんだけど、なぜ、知らなかったんだろう?
そもそも今の烏野の攻撃の軸になってる影山・日向を外して、多分時間がかかるだろうシンクロ攻撃の練習をする余裕が烏野にあったとは思えないんだけど。余裕の時間にやる程度の練習でできることなら、なんで日向・影山も入れての練習をしなかったんだろう。菅原さんが交代で入った時のことだけを想定して、滅多に使えない奇襲として練習してたとしたら、本当に付け焼き刃で、まるで別のチームみたいだ。


「無理です」なんて言葉を、ここに来て影山が使ったのが、なんとなくショックで、ウシワカの回想が吹っ飛んでしまった。


ハイキュー!!のかなり最初の頃から、名前と姿だけ登場していたウシワカだけど、ずっと、まるで感情のないサイボーグみたいな印象だった。ウシワカは、自分の強さは自覚してて、さらに上を目指そうという姿勢もあって、日向と遭遇した時に何か面白くなるかもみたいな予感もあって、という表面的なことはわかるんだけど、なぜかサイボーグみたいな感じだった。日向の言うとおり、コミュニケーション能力に難あり、という点では影山も似たようなものなんだけど、何か決定的に違う。それは何だろうと思ってたんだけど、今回の回想シーンと、最後のスパイクを打った直後の表情をみて、バレーボールを好きかそうじゃないかだ、と思った。この表情を見るまで、ウシワカからはバレーボールが好きだ、っていう単純な感情を感じることができなかったから、サイボーグを連想してしまったんだと思う。

西谷さんの姿を捉えてから、スパイクのコースを打ち分けて決めた後の、「ノッてきた」の一言は、チームメイトすら驚きの一言なのかもしれない。ただ高さとパワーだけじゃないんだ。
白鳥沢に入って、強い奴や変な奴(これは天童ですね)には遭遇してきて、ここに来て、得体の知れない(天童によれば)なんか嫌な感じという、ウシワカにとっては新鮮な感情が、何か彼に変化をもたらしたようなラストの笑顔だったけど。第5セットの4・4の場面で目覚めるなよ、このまま寝てて、と、烏野サイドから見たら思う。
なんで今?
W杯見てて思ったけど、地力の差があるチームでこんな怪物級エースが、こんな第5セット半ば近くで目覚めちゃったら、どう考えても烏野が負けるパターンにしか思えない。次回からどんな展開になるんだろう。


それにしても、天童さんって、ほんと童子そのもの。ゲスるのが得意なのも、ホヤが苦手なのも、童子だと思えばわかるかも。