安倍首相が周回遅れのランナーに見えてしょうない

安倍首相の国連総会の演説を読んだ。
昨年の3倍の8.1億ドルをシリア・イラクの難民国内避難民むけ支援として拠出する。
レバノンでは200万ドルの支援
セルビアマケドニアなどに難民人道支援250万ドル
イラク上下水道を含め中東とアフリカに7億5000万ドルの支援
PKOで幅広い貢献をすることができるように法制度を変えた
あとは、女性の力に重点を置いてるってのはよくわかった

国連の平和維持活動にも今までより積極的に自衛隊を活用できるように国内の法制も変えたし、積極的平和主義の旗のもと、今までよりは制約なしに国際的に活躍できる。安倍首相の目には、そんな輝かしい日本の姿が見えてるのかもしれない。そうして長年の宿願だった(らしい、報道によると)国連安保理常任理事国入りを果たしたい、のかもしれない。
楽観的な現実主義で世界の平和に貢献するのだという。
みんな、本当にそうしたいのかな?
自分はよくわからない。


シリア国内のイスラム国に対し、ロシアが空爆を実施したと報道された。ロシア側は、民間施設や周辺への誤爆はなかったとし、武器集積庫などへの成果があったという。シリアの場合と異なり、イラク政府からは空爆の要請がないから、イラクイスラム国へ空爆を拡大することはないという方針をロシアは表明。(アメリカの空爆は、アサド政権というシリアの正当な政権の要請に基づいてない、と、批判してるらしいです)
アメリカは、ロシアの空爆イスラム国ではなくアメリカの支援する反体制派を標的にしたものだと主張してる。
アメリカの抵抗を無視するようにシリアで着々と空軍力を強化してるらしいロシアだけど、どちらもシリアで直接の衝突をすることなんてないんだろう。軍同士の協議も始まるらしいし。

5年目に入ったシリアの内戦の報道を読んでて最近思ったのは、主語がシリアじゃないということだ。ロシアがシリアで空軍力を強化してる、とか、アメリカがシリアの反政府派を訓練してるとか(全然うまくいってないらしいけど)、難民の流入がすごすて、フランスも空爆を決めたとか。
元々はアラブの春だったのかもしれない。反政府勢力が、自国民を弾圧していた専制的なアサド大統領に対して立ち上がった、ていうお話しか知らないけど、誰が彼らに武器を与えてんだろう。
アラビア半島の先っちょのイエメンでも内戦状態になっていて、追い出されたハディ暫定大統領(と新聞では呼ばれてる)派はサウジアラビアが支援してる。ついでに空爆もしてる。イエメンではイスラム国系のテロも続いていて、その狙いはシーア派とスンニ派の宗派間戦争を引き起こすことだというけど、なんでそんなことしたいんだろう。そうすることがカリフェイトを拡大するのに何か有効なんだろうか。

シリアの反政府派もいろんな集団があるみたいだけど、共通してるのは敵がアサド➕イスラム国というだけで、あとはそれぞれ目的も性格も違うらしい。
仮にアサドを倒したとして、ついでにイスラム国も倒したとして、そんなバラバラの集団がシリアという一つの国をどうやってまとめていくんだろう。アメリカも欧州も、そのずっと先までちゃんと見届けていくんだろうか。

イスラム国との戦いの後方支援はないと、国会で安倍首相は言ってたけど、別に法律上それができないわけではないとも言っていた(多分)。とりあえず南スーダンでの任務の拡大からみたいだけど、その先はわからない。
混迷する中東情勢なんて、おきまりの言葉で表せるような状態はとっくに超えてるみたいな中東だけど、安倍政権の人たちや、その支持者の人たちには、ふっと怖くなったりする瞬間はないんだろうか。

 

2060年までに人口の40%が65歳以上になる日本。借金もハンパないのに、楽観的な現実主義で居られるなんて、小心者の自分には考えられないです。