W杯バレーボール男子、日本対アルゼンチン ストレートで負けてしまった

長かったような短かったような男子バレーボールW杯も、日本戦は東京で残すとこ3試合。アルゼンチン、ポルトガル、ロシアと全て超がつくほど格上の相手。

今日のアルゼンチンは世界ランク7位で、セッターのデセッコは、前回W杯のベストセッターで高速バレーが特徴、だという。

スコアは、第1セット 25・24
     第2セット 25・22
     第3セット 25・21
と、点数だけ見ると惜しい試合だったようにも思える。1、2セットはどちらも序盤から離されたのを、中盤、柳田選手のサーブなどで相手を崩して追いついて、追い越しきれなかった展開。3セット目は早めにリードはしたものの追いつかれて、簡単に追い越された。
追いつくまではできる、そこから追い越すことができるかどうかが、今後の課題、と解説も、監督も、石川選手も言ってた。(それぞれ表現は違ったけど)。
点差に現れないその差は、なんなんだろう。日本の選手は何のスポーツでも、メンタル面が弱いと、以前はよく指摘されてたように思うけど、石川選手や柳田選手など若い選手を見てると、そいういうことは全く感じない。特に柳田選手は、点差がついたところで何回も強烈なサーブでエースを取って、追い上げに貢献していた。メンタル面は強いと思うんだけど、なんなんだろう。
強いチームは、スパイクをこのまま打っても決まらないと思ったら打たないでリバウンドを取ったりして、チャンスをつなげるということをどこも徹底してやる。日本もそれをするんだけど、徹底はしてない、みたいな感じのことを川合さんは言ってた。もしかしたら、相手がそれを2回やるとこを日本は1回とか、ほんの少しのそういう差の積み重ねなのかもしれない。
あと怖い選手を徹底してサーブで狙うとも言ってた。
そういえば、このあいだのイラン戦だかどこだか、石川選手がサーブで狙われてた試合があった。
今日のアルゼンチンはサーブで柳田選手を徹底して狙ってきた。日本もサーブでは相手エースのコンテを狙う作戦できたというけど、なかなか狙いきれなかったみたい。


ここのところサーブをネットに引っ掛けることが多かった石川選手だけど、今日は、9本のサーブの内ネットに引っ掛けたのは3本、エースは3本(完璧にメモってたわけじゃないから、正確な数字ではありませんが)。最初のサーブがネットになった後は安定して強烈なサーブを入れてたし、エースを取ったのは試合後半。試合が進むにつれサーブも決まるようになってきた。ここのとこ崩してたサーブの調子が戻ってきたのでしょうか。
解説の川合さんによると、連戦が続いて疲れてくると、(その影響は)サーブに出てくるのだという。疲労が溜まってきても、スパイクは結構打てるけど、サーブにミスが多くなる。もともと石川選手はミスの少ない、いいサーブを打てる選手だから、膝とか負担が溜まってるのかもと言ってた。
1セット目、後半で石川選手が3枚ブロックの外側を抜いたスパイクは、スローで見たら、腕をぐるっとまわして狭いコースを(その位置で飛んでどうしてそんな狭いとこを抜けるんだろうって感じに見えたけど)抜いたスパイク。世界の中では小さい方の石川選手は、強烈なスパイクも決めるけど、それだけじゃないのがすごいなあと思う。石川選手より更に小さい柳田選手は、ブロックアウトを取って行くというようなことを徹底して練習して、自分なりの戦い方で戦うそうですと、アナウンサーが言っていた。リアル”小さな巨人”ですね。

 

アナウンサーが、デセッコがサイドにあげるトスは世界最速で、技術もトスワークもすごいと何度も繰り返してたけど、素人には、よくわからなかった。
でも、1セット目のデセッコのツーアタックは、観てた人みんな思わずほうっと息を飲んだ(ような気がした)くらい、鮮やかでかっこよかった。あともう1本、クイックにあげると普通に誰もが思ってたところで、サイドにすごい勢いでバックトスしたところは、素人目にもすごって感じだったけど、解説者もリアルに驚いてた。
2セット目、アルゼンチンの高速トスにつられたのか、ちょっと深津選手のトスもスピードが速くなってネットに近くなってしまったことが続いた。(とテレビで言ってた。)解説の山本さんが、相手と同じに速くして対抗するのではなく、逆にいつも通り、ゆったりした丁寧な深津選手らしいトスに戻さないといけないと、話してたら、そのあとちゃんといつも通りのペースに修正してたみたい。石川選手を見ていても感じるんだけど、ちゃんと試合の中で悪いとこを修正していくのってすごいと思う。崩れっぱなしにならない感じですか?

 

今日の試合で、アルゼンチンは、日本のコートの空いたところへ、スパイクじゃなくてポンとパスを落としてくるような場面が何度もあった。強烈なスパイクとかスパイクのフェイントではなく、日本のチャンスボールになるだろうっていうような感じの普通のパス、返すだけボールみたいなのが、日本側のコートの穴に何度も落ちてきた。日本の選手はお見合い的な?なんで拾えないんだろう?って素人は思ってしまうようなボール。

川合さんによると、そういう相手をバカにしたといえばバカにしてるような、器用といえば器用なプレイをアルゼンチンはしてくるのだという。そういうのはきっちりした練習だけでなく、ふざけた練習(具体的にはどういう練習なのかよくわからないんだけど、ニュアンスはわかる気がする)を、中学・高校ぐらいからやらないと、代表になってやってもすぐにできるものじゃないのだそうです。サッカーでいえば、ストリートで子供の頃からボールと遊ぶブラジル選手がやるようなトリッキーなプレイ、って感じなのかな。わかるようなわからないような?


試合後のインタビューで、明日のポルトガル戦の勝算は?と聞かれた石川選手の微妙な笑顔と、ひと呼吸おいての”がんばります”が印象的だった。