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洞窟に隠れて南へ徒歩で逃げる 戦場のことは経験したことないけれど、時空を超えるのかもしれない

イエメンの報道から

9月11日、国連のイエメン担当特使が、フーシ派と亡命政府側の和平交渉が再開されると発表したという報道があった。前回のジュネーブでの交渉は、互いに別々のホテルに泊まって顔をあわせることなく、国連特使が行ったり来たりの、交渉と言えるのかどうかよくわからない結局成果のない協議だったみたいだけど、今回は、直接交渉することに両派とも合意したという。お互いに顔を合わせての交渉、なんて当たり前のことのように思えるけど、ここまで来るのも特使にとってはやっぱり、あっち行きこっち行きと、大変なことみたいだ。報道によると。

国連によると、サウジ主導の湾岸諸国の連合軍による空爆が始まってから、6月30日までの約3ヶ月間で民間人の死者は、1527人に上るという。そのうち空爆の犠牲者は941人。

もともと中東の最貧国の一つだったイエメンは、食料をはじめとして燃料その他生きるのに必要な品々を輸入に頼っていたのに、紛争が始まって以来、港や空港の封鎖などで、極端な物資不足に陥ってるという。

時々見かけるイエメンの記事では、人道危機が最悪のレベルになってると決まり文句のようになってる。

南部の主要都市アデンでは、かなり厳しい市街戦があったからか、フーシ派の残虐行為への住民たちの怒りが大きいらしいけど、空爆があまりに厳しい地域では、フーシ派への怒りよりもアメリカを含むサウジ連合への怒りが先鋭化してるところもあるという。

シーア派住民の多い北部、特にフーシ派発祥の地のサアダ近辺では空爆が激しいらしい。数ヶ月前、サウジ側は、サアダ全域が軍事ゾーンだと宣言して、人権団体から非難を浴びた。誤爆なのかどうなのかわからないけど民間の工場や、フーシ派が基地にしていた大学やら、民間人のアパートやら、無差別の攻撃は戦争犯罪だとの非難を受けても、空爆をやめない。サウジ側は、誤爆を認めるというより、フーシ派が市民の居住地から攻撃を仕掛けてくるのが悪い、と主張してるらしい。
フーシを殺しているといいながら市民を殺す。

 

この戦争では、アメリカはサウジ側に情報面や武器弾薬の供給など、”後方支援”に徹している。スンニ派の国々であるサウジ側は、フーシ派がイランの傀儡だと言ってるけど、イランはフーシ派にはコントロールが及ばないと否定していて、外交関係の評価でもフーシ派がイランの傀儡ということはないという。イランの影響をサウジが過大評価しているという。

アメリカがサウジの攻撃に反対なのかどうなのか知らないけど、(積極的ではないというのはわかる気がする)アメリカの武器弾薬がイエメンの市民に対する空爆で使われてるということは、世界中に報道されてる。

今審議中の安保関連法案が通って、日本がアメリカの後方支援を世界中でするようになったとしたら、もしかしたら、こんな風に日本が世界中に報道される日が、いつか来るのかもしれない。

 

昨日読んだ記事の中で、サウジアラビアとの国境近くの空爆の激しい地域では、あまりに強烈な空爆で、人々は山の洞窟をシェルターにしたり、より南へと徒歩で逃げているという箇所があった。

記事中の写真の中に栄養失調でやせ細った赤ちゃんの姿を写した一枚があった。
なんで子供がこんな目に合わなければならないんだろう。