フェンスで守るもの

トルコの浜辺に打ち上げられた3歳の男の子の写真の衝撃のためか、テレビのニュース番組でも、ヨーロッパに大量に押し寄せる難民の映像を見るようになった。先日の朝の羽鳥さんの番組では、シリア難民の特集をしていて、日本の難民認定の厳しさも少し取上げていた。国内の紛争から逃れてくる紛争避難民は、”難民”の定義からは外れるという厳格な解釈を日本はしていると、難民支援団体の人が言ってた。国際的には今はそんな解釈結構常識外れらしい。
集団的自衛権にも、”限定的”がくっつくし、軽減税率も、企業にとってめんどくさいから(企業側代表の麻生大臣が言うんだから間違いないと思う、多分)、”日本型軽減税率”とかでポイント還元みたいな制度を検討してるというし、つくづく日本独自が好きなんですね、と思う。それにしても、この日本型軽減税率を考えたのって、どんな人たちなんだろう。ついでにマイナンバーカードも普及するかもしれないし、一挙両得じゃんって感じのノリなのかな。

イスラエルのネタニヤフ首相が、イスラエルは、シリア難民の受け入れはしないし、受け入れ可能人数を超えて難民が流入しているヨルダンとの国境にフェンスの建設を急ぐと、発表したという。
野党からのシリア難民受け入れ要求に対する返答みたいだけど、確かに、シリア難民より先にパレスチナ難民問題があるだろうと、突っ込みたくはなる。

イスラエルは元々がユダヤ人難民で建国された国で、ホロコーストという世界の沈黙の恐ろしさを身をもって体験してる国民でもあるから、すごく複雑なんだろうなぁと思う。

難民の流入防止にハンガリーもフェンスを作っている。
イスラエルヨルダン川西岸にも悪名高い分離壁を持っている。
ハンガリーが国境にフェンスの建造をしているという報道を読んだ時も、8mの高さがあるという分離壁という存在にも、なんだかすごい違和感のようなものを感じた。
考えてみれば日本は島国で、特にフェンスを作る必要がないからなのかも。

他国と自国を分けるために、他からの侵入を防ぐために、意識してフェンスを作らなければならない人たちと、まるで無意識にフェンスの中で暮らしている人たちでは、何か考え方の根っこのとこにまるで違う土壌があるような気がする。

 

中東からは難民がものすごい勢いでヨーロッパを目指している。西欧からはイスラム国にリクルートされた若者が、シリアやイラクを目指してる。数で比べたら比較にならないけど。国境ってなんだろうって思う。