国民でいるってどういうことなんだろう

トルコの海岸に打ち上げられたシリア人難民の3歳の男の子のいたましい写真の衝撃で、ここのとこテレビのニュース番組でも各局、ヨーロッパに流入する難民の映像をよく見たような気がする。
幼い子供を抱えた家族や、パッと見どこにでもいそうなバックパッカーみたいな若者たちが大挙してドイツを目指して歩いていた。

シリアの国外へは約400万人、国内避難民650万人と合わせると、人口の約半数が故郷を追われて難民化しているという。国外難民の年齢層はよくわからないけど、ちらっと見たニュース映像では駅で列車を待ってる人たちも歩いている人たちも、若い人が多かったように見える。快適な旅というわけではなく、徒歩やボートなど危険と困難に満ちた旅みたいだし、リスクを承知でも国外に希望を求めるのは、なかなか年のいった人たちには厳しいのかもしれない。
若者や子供は国の未来そのものなんだろうに。


報道によると、シリアと同じくイスラム国との戦いの戦場になってるイラクでは、310万人近くが国内避難民になっているという。人口3300万ほどの国で310万。
今年になってからイタリアやギリシャへすでに6000人がイラクから渡ってきているというけど、多くのイラク人はギリシャで登録されることを避けようとするというから、実際はもっと多いのかもしれない。


戦争やら経済制裁やらの苦しい時を乗り切ってきたイラクの人たちも、ここにきて国から脱出する選択をする人が増えてきているという記事を読んだ。
ヨーロッパからのシリア難民の報道にも影響されてるみたいだ。

 

ドイツのメルケル首相は難民ウェルカムを表明してフランスやイギリスも受け入れ数を増やすことを発表した。
スマホが難民の必需品だというけど、情報の質とスピードっていうのは難民の動きにすごい影響を与えているんだろうなぁと思う。


でも、いくらヨーロッパで受け入れを拡大するって言ったって、シリアからだけだって国外難民400万とか、受け入れ切れる数じゃない。受け入れウェルカムの国民ばかりじゃないだろうし。この機会に乗じて、各国で、反移民の右派勢力が支持を伸ばしているともいう。どっかで限界がくるのは見えてるのだから、国外に逃げたいと思ってる人たちが早い者勝ちだと、雪崩を打ったように増加したっておかしくないような気がする。

 

とりあえずトルコやレバノン、ヨルダンのような隣国の難民キャンプの環境改善なんだろうけど。東日本大震災被災者の人たちの経験などを見ると、この先どうなるのかはっきりしない宙ぶらりんの状態が、一番きついらしい。多分それは国を問わないと思う。こういうところで、積極的平和主義をバンバン実行してほしいと、本当に思います。