『とにかく暑く』っていう元米兵の言葉で思い出したこと

この夏は暑かった。連日35度超えの日々が続き、熱中症による死亡者のニュースも、毎日のように報道されてた気がする。
35度を超えた日中は、アスファルトの上を歩くのは本当に危険かもとか思ってた頃に、イラクでは連日50度近い気温の中、電力不足でエアコンが使えないことへの不満が(その外にも溜まってた不満があるんだろうけど、我慢の限界に達したって感じなのかもしれない)バグダッド市民のデモになったって報道を読んだ。
もう50度とか想像できないけど、35度を超えたくらいだって、エアコンなしが続いたら辛すぎるって感じたから、デモをする人の気持ちが少しわかるような気がした。確かに、イスラム国との戦いどころじゃないよね。


今日の東京新聞の朝刊に、2003年のイラク戦争で最前線を経験した元米兵のインタビューが載っていた。『もちろん、我々は子どもを殺したくないし、間違いを犯したくない。でもとにかく暑く、ものすごい緊張感なんだ』

戦場で人は人でなくなるという。市街戦では、誰が敵で誰が市民なのかわからないから、いつ撃たれるかという緊張感はものすごい重圧になってくるというのはよく聞く。一方の市民の側からすれば、夜中寝てるところへいきなり米兵が入ってきて、銃を突きつけて子供だろうがなんだろうが敵ではないのかと調べられまくる。そういうシーンの映像を見たことがあるけど、気温までは想像したことがなかった。

 

『とにかく暑く、ものすごい緊張感なんだ』
35度超えたくらいでも、イライラして普段はなんでもないような些細なことにまで攻撃的に反応してしまうことがあるけど、生身の人間は身体があるから、頭でなくて身体が反応してしまうんだろうと思う。

バグダッドは暑い。(イスラム国よりエアコンという記事を読んでから、どれほど暑いのか、お天気アプリにバグダッドを追加して、自分のとこを見るついでに毎日見てるけど、太陽マーク以外出てこない。毎日晴れ。夜中だって30度、日中は連日40度超えてる。)

米兵にとってものすごい緊張感に加えて経験したことのないような暑さ。突然家を捜索されるイラクの一般家庭の映像を見たときは、いきなり踏み込まれてパニックに陥るイラクの市民側からしかその映像を見ることができなかったけど、安保関連法案の審議の中で自衛隊の海外派遣が現実味を帯びてきた今は、あの時の米兵側のことも想像してみなきゃいけないような気がする。