イエメンの報道から 続き

イエメンの南部の都市アデンの一部をアルカイーダがおとしたという報道を昨日読んだ。と思ったら、今朝の報道によると、アルカイーダの兵士たちは、どうやらもう引き上げたらしい。

土曜日に、アルカイーダの兵士たちがアデンの軍基地と大統領宮殿の周辺に入ってきたのは確からしい。けど、日曜の午後には、姿が見えなくなったという。
アルカイーダの撤退は、地元の治安会議(名称はよくわからないけどローカルの指揮官、指導者たちの集まりのようなものだと思うんだけど)との合意によるのか、武力衝突を避けるためなのか、その理由は明らかではないという。

イエメンに最初に興味を持ったのは、朝読んだ新聞記事とネットで読んだ報道が違っていたから、なんだろうと思ったのがきっかけだった。フーシ派がハディ大統領を政権から追い出した時のニュースだ。その後も、軟禁状態にあったハディ大統領が脱出する際、冷凍車に隠れて逃げたとか、女装して逃げたとかいろんな描かれ方をしていた。国連が仲介した停戦合意も、なんだかはっきりしないまま終わっちゃったという印象だし、はっきりしてるのは、カオス状態にあるということだけのような気さえする。

イエメンのアルカイーダをアメリカはドローン攻撃している。アルカイーダはシーア派のフーシと戦っている。サウジアラビアは、フーシ派を狙って空爆している。その混乱に乗じて、イエメンのアルカイーダは勢力を伸ばしている。
シリアでは、 反IS、反アサド、反クルド。いろんな主体がいろんな思惑で、協力したり敵対したりしながら国内を戦場にしているように見える。中東では敵の敵は味方じゃなくてもう一人の敵だそうだけど。

ハディ大統領の亡命政府は、何人かはイエメン国内にいるらしいけど、基本はサウジアラビアに亡命している。サウジアラビアは、ハディ大統領の政府をイエメンに戻すのを目標に空爆を実施しているという。
中東の最貧国と言われるイエメンの援助国がサウジアラビアだったにしても、5ヶ月に渡る空爆と、輸入の封鎖による物資の不足で苦しんでいるイエメンの人たちが、ハディ大統領が復帰しましたと言ったとして、それを心から受け入れることができるんだろうか。