ハイキュー!! 17巻 才能とセンス 番外編 戦いは終わらない 感想

単行本の巻末におまけでついてる番外編って結構楽しみです。今までの番外編の中で一番好きだったのは、12巻掲載の”ノヤッさんはこんなにカッコイイのになぜモテナイのか”。「背が小さいから」「?」って、本気で言っちゃう影山くんのバレーボール以外の場面でのあまりな天然ぶりが可愛くて。

今回の番外編は12ページと長い。春高予選の対烏野戦終了後の青城の話。
みんなでラーメン屋に行って、そのまま帰るはずが、3年生だけ足が自然と体育館に向いてしまって、ぽこぽこのお腹のままみんなでバレーボールするっていう展開のおまけの話。

私立の強豪校だから、結構な数の部員数で、ベンチに入れない3年生ってのも当然いるわけなんだけど、今回初にして多分最後の登場の3年生部員もフルネームで描かれてる。ハイキュー!!は敗れたチームのその後も描いてくれるところがすごく好きなんだけど、今回も応援席の3年生まで出てきて、キャラまで想像できるように描かれていて、古舘先生はいったい何人の人物を作り上げるんだろうと、思います。

「澤村くんのレシーブも  坊主くんのフォローも  ヒゲ君のスパイクも  渡っちのレシーブも  狂犬ちゃんのフォローも  飛雄のダイレクトも  金田一のブロックも
あの時の全員が120%だった」
っていう及川さんのセリフがあったけど、そうか、こうやって場面を作ってこれに絵をつけていくのか、な?と、勝手に納得してしてしまった。

 

公式戦を戦う青城っていうチームは1年生から3年生まで、当然なんだけど、勝てるメンバーで作ったチーム。でも、部活って、そういうのだけじゃないんだよね。
足が自然に向いちゃうほど、毎日練習してきた体育館のシーン。たった3ページの場面だけど、このメンバーで一緒に過ごしてきた3年間が、単行本3冊分くらい想像できそうな気がする。


烏野戦の後、影山には「これで1勝1敗だ」といい、ウシワカには「俺のバレーは何一つ終わってない」と切った啖呵が、「お前は多分じいさんになるくらいまで幸せになれない」っていう岩泉さんの呪いの言葉につながってくる。

この先チームは違っても、って陳腐になりそうな言葉だけど、だけど、岩泉さんが直球で投げかけてくると、かっこいいなあと思います。言葉は人だね、とつくづく思う。

影山・日向もいつかこの二人みたいな相棒同士になれるのかな。