人を使い捨て、って、よく聞く言葉ではあるけれど、、

昨日のNHK特集は、特攻隊の特集だった。
初の特攻隊は海軍によるもので、最初の特攻部隊は13人編成という小さなもので あったという。海軍の特攻にショックを受けた陸軍は、競うように70機以上の特攻部隊を編成。将校たちは、上から、海軍はあれだけの戦果をあげてるのに陸軍は何やってるという叱責を毎日のように受けたらしい。

この戦争には負けるということが自明になった後も、ただ降伏するのではなく敵に一撃を与えてより有利な条件で敗けたいという一撃講和の方針がとられた。で、全軍特攻にいきついた。もう飛ばす機が無くなってくると、終いには練習機で特攻が行われたという。機銃も付いていないペラペラの練習機に重たい爆弾をくくりつけて、エンジンの出力も足りないから滑走路を目一杯使ってなんとか飛び立っていったという。それでも爆弾が重すぎて飛びきれず爆弾を落として不時着する機が相次いだことから、不時着しても爆発するように、太いロープで爆弾をくくりつけて飛び立たせた。軍は、そこまでやるんですよ、と、当時の教官だった男性が語っていたのが印象的だった。

外道の作戦と自覚していながら、いったん手を出してしまったら、もう引き返すことはなく、終いには練習機に外せない爆弾をくくりつけて無理やり飛ばす。
元教官の男性は、もう人殺しですよ、とポツンと言っていた。

福島第一で作業をする作業員の声を伝え続けている、東京新聞の「作業員日誌」。先日は自分の会社の従業員を連れて、他の仕事を断って、2011年夏にやってきた50歳男性の声が掲載されていた。事故やトラブルが相次いで現場では人減らしが始まって、元請けから工事開始が延期になったからそれまで一旦帰れというように無茶を言われる。
『結局、俺らは使い捨てなんだと思う。50年生きていて、こんな世界があるのかと打ちのめされた。』

安保関連法案の審議が続いてるけど、国を守るってなんだろうと思うことがある。

この間、自民党の若手議員がネットで、安保法案反対のデモをする学生たちを、戦後の教育のせいで、こういう利己的な人間が生まれてしまった的な発言をして、叩かれていたけど、あまりにステレオタイプの発言でこれはこれでびっくりなんだけど。

福島で言ってみれば国を守るような仕事をしている現場の人間に、上記のような発言をさせるような、金と効率が第一って人間を生み出したのも、戦後の教育のせいなんでしょうか。