ハイキュー!!  第163話  月の輪  感想

きた・・・。ついにきた。バレーにはまる瞬間。

ひたすらしつこくブロックに飛んで、止められなくてもコースを消して、ワンタッチをとって、相手に気持ちよくプレーをさせない。そこに生じた焦りと苛立ちによる、ほんのわずかの綻びを逃さず仕留める。

月島、凄い。

インターハイ予選終了後から、春高予選が始まるまでの、単行本でいうと9・10・11巻は、東京遠征を軸にして烏野高校が変化していく過程。主将の『今のままじゃダメだ』っていうことばがすべてで、行き詰まりの状況からそれぞれのメンバーが、試行錯誤で変わろうとしていく。
そんな中、月島だけは、淡々と部活をこなす態度で、平均点ちょっと上をキープするって感じ。

3巻で27話あるんだけど、その中で、月島回(?)は、86話”月の出”から89話”理由”まで4話と、98話の”会話”、合わせて5話ある。(多分)。

月島が『たかが部活」っていう態度にこだわる理由がその中に出てくるし、98話では、そんなこだわりが溶けていく。
木兎さんに「それがお前がバレーにハマる瞬間だ」と言われたのが89話、そっから163話まで、長かったような短かったような。

決勝前日、山口との会話で、「僕がウシワカに勝てるワケないじゃん」っていつも通り淡々というんだけど、それは前に烏養さんにウシワカも止められるようになってもらうぞと言われた時に、「無理に決まってんじゃん」と心の声で言った時とは明らかに違う「勝てるわけないじゃん」。

1セット2セットかけて仕掛けた罠。罠にはまった相手セッターを待ってたのはハンターの目。ゾッとする相手セッター。
そしてドシャット。
「ただ、何本かは止めてやろうと思ってるだけ」の言葉通り止めた1本。

「たかがブロック1本  たかが25点中の1点  たかが部活」
だけど、これが、黒尾さんの言ってた100点の1点なのかな。

白鳥沢戦が始まって、ブロッカー月島の活躍が見たいとは思ってたけど、その瞬間が、正面から描かれないのが月島らしくてカッコよかった。

今回は30ページだから、読み応えがあった。前半で、日向がマイナステンポのバックアタックを決めるシーン。青城戦では及川さんに読まれて止められてしまったけど、今回はきっちり進化したバックアタックを決めた。
「サーブ下手・・・諸々中の下」「何のために居る?」
「点獲るためだろ!!!」後衛だろうがどこだろうが、日向は点とってなんぼ。使い切る影山くんがかっこいい。
すかさず白鳥沢の点獲り屋が、返してくるあたり、少しは日向の事を認めたのかな?


日向のラッキーサーブを一瞬ジャッジしようとした五色くんが、「殺される」って、よっぽどいつもレシーブについて、監督から怒鳴られまくってるんだろうなあって、想像できて可愛かった。

 

それにしても今回の表紙はなんでしょう。
ワニは五色くん?。蜘蛛はやっぱり天童さんかな。兎は白布さん以外いないって感じだけど、残りはシロクマがレオンさん?
鹿は、今回キコエナイフリーした太一さん、とすると残りのオームがリベロかな。
なんかボタニカルな感じで、きれいな色。白鳥沢って、実際に出てくる前のイメージは、ウシワカワンマンの、勝利だけで繋がってる、もっと冷たい感じのチームってイメージだったけど、今はこんな綺麗な色合いも似合うかもって感じがする。


月島もブロック決めて、烏野はようやく武器が出揃ったのかな。でも、まだ2セット目なんだね。
今のとこ烏野はギリギリできてる感じだし、白鳥沢はまだまだ余裕ありそう。3セット目はどんな展開になるんだろう。