本当に戦場で回れ右できるんですか?

ケリー米国務長官がロシアを訪問、プーチン大統領と会談したことを受けて、岸田外相訪ロの障害がなくなったとして、ロシア訪問の日程調整を本格化する、というニュースを朝見た。

ケリー国務長官の訪問が、ロシアのナチスドイツ戦勝70周年の記念の盛大な祝勝イベントの3日後っていうのはみそらしい。ウクライナ問題で、アメリカやヨーロッパ各国はこの式典への参加を拒否したけど、それは普通のロシア人にとっては、戦争の犠牲者たちに対する無礼として受け止められてたらしい。
埋め合わせなのかどうかわからないけど、ソチでケリー長官は第2次大戦記念碑を訪問。ドイツのメルケル首相も、イベントは欠席したけど、そのすぐ後プーチン大統領と会談して、犠牲者への追悼をした(と、報道されてたのを読んだ、うろ覚えだけど)

本国ではアラブ各国の首脳たちに、イランとの核交渉の件で安心と保証を与えるのに忙しく、ロシアでは、イランの核交渉とシリアの問題で協力を求める。(そういえば中国では南シナ海の埋め立て問題とかでも釘を刺し?)
いつだったかテレビで、 ヒラリーさんが国務長官だった時の外国訪問の回数がものすごい数で、あのタフさはすごいと、コメンテーターが言ってたのを思い出した。

岸田外相の訪ロについては、
「日ロ両政府は去年11月の首脳会談で、ことし中にプーチン大統領の日本訪問を実現するための準備を始めることで一致し、大統領の日本訪問やそれに先立つ岸田外務大臣のロシア訪問に向けた調整を行うとしていましたが、ウクライナ情勢をめぐる欧米諸国とロシアの対立が続くなか、具体的な日程調整が行われない状況が続いています。」(NHKニュースWEB)

それにしても、ケリー米国務長官のロシア訪問で、障害がなくなった! さあ、アポ取りだ!って感じの報道に接すると、なんだか、やるせなくなります。

今朝の新聞に、平和安全法制のうちの一つ、「重要影響事態安全確保法」についての記事の中に、『首相は、重要影響事態に対処する自衛隊の派遣先で戦闘行為が発生した場合は
「ただちに活動を休止、中断して安全を確保する。武器を使って反撃し、支援を継続することはない」と述べた。』と載ってた。(東京新聞

この法案は、日本の周辺以外、例えばインド洋や中東などの地域で、日本の平和と安全に重要な影響がある事態が起きた時、米軍などの支援にあたるっていう内容らしい。
自衛隊の派遣地域は、「現に戦闘が行われてる現場」以外。

戦闘行為が発生した時、安全確保のため、ただちに活動を休止って、どういう事態が想定されてるんだろう。どこかの現場で待ってる米軍に物資の補給に向かう時に、現場の米軍が攻撃されたら、補給は中止して、回れ右をするってこともあるってことなのか?そんなこと、もしあったら、可能なんだろうか?それとも、実際の現場でそんな事態はありえないんだろうか?
実際の現場を知らないから、よくわからない。
現に戦闘が行われてないと言っても、戦場で後方支援をするって言っていながら、本気で、戦闘行為が発生したら活動中止します、って言ってるんだろうか。それとも、自覚の上で国民を欺こうとしてるんだろうか?(だいたい「重要影響事態安全確保法」とか、法案の名前からして、もう、こっち来るな、考えるな、黙って従えって、拒絶されてるような気がする。戦争法案っていう言い方を、レッテル張りだと批判するけど、それくらい分かりやすくしなきゃ考える気にもならない、ような気もする)

湾岸戦争の時のお金だけ出して、っていうのがトラウマになってるとよく言われるけど、憲法の制約のもとでの精一杯の行動ですら、感謝されないとかいってトラウマになるくらいなら、憲法の縛りをなくした上でも、(まだ無くしてないけど)戦闘あったら引っ込みますなんて、それこそどんな反応されて、それがどれほどのトラウマになるか。

なんだかなあ。