ハリーポッター祭りで思い出したこと

金曜ロードショーで、ハリーポッター祭りをやるっていうコマーシャルを見て、毎年やるね、って子供が言った。毎年やるけど結局観ちゃうね。

この間、イスラム国やアルカイーダに参加したイギリスの若者の記事を読んだ。疎外されて、社会に不満を持つ、イスラム教徒の移民の若者。西洋世界からアルカイーダやイスラム国に参加する外国人兵士のイメージって、そんな感じだけど、その記事に出てきた子たちは、ミドルクラス出身で、学校にもちゃんと適応して、ちゃんとして仕事にもついていた。
ハリーポッターで、その中の一人が、子供の頃はハリーポッターナルニア国に夢中だった、ていうのを、思い出した。
子供の頃ハリーを見た世代が、イスラム国の外国人兵士になってるんだ。

イスラム国は外国人兵士の割合が多いみたいだけど、外から来る人にオープンらしい。
記事に出てきた子は、最初アルカイーダ系のヌスラフロントに入りたかったけど、そっちは、グループ内の紹介者が必要とか、結構参加するにも審査があって一見さんお断り見たいな感じらしい。シリアやイラクの地元の人間にはそれほど高いハードルじゃないみたいだけど、外国人には高いハードル。その点イスラム国は、区別が厳しくないという。
ムスリムなら、カリフェイトの一員で、兵士に向かないような年だったり太りすぎてたって、何かできることがある。って、誘い文句らしい。

東京新聞に何日か前、村上春樹さんのインタビュー記事が載ってた。
「アルジェの戦い」という60年代の映画を見て、当時は宗主国からの独立ということに拍手を送ってたけど、それは今ならテロ行為といわれるものとそう変わらないことに気づいて、複雑な気持ちだったというようなことを言ってた。
善悪が簡単に入れ替わってしまう今の世界。ロジックを剥がした無意識の世界では、何が善で何が悪か区別がつかなくなりそうになる。ロジックなしにそこを乗り越えるには、羅針盤が必要で、村上さんにとっては、それは健康にいいものを食べて、深酒せず、早寝早起きをする、っていうように毎日を丁寧に生きることが、案外効果的だと言ってたのが印象的だった。

カリフェイトにはしって行った子たちには、羅針盤がなかったんだろうか。それとも全然違う羅針盤を持ってただけってことなんだろうか。