ポジションとローテーション  ミドルブロッカー日向の意外性

バレーボールという競技の特徴のひとつに、”ローテーション”があげられる、とバレーボールのサイトを覗くとよく書いてある。サーブ権の移動の時にサーブ側のチームのコートポジションを時計回りにひとつづつ回していくというのがローテーションで、これは昔から変わらないルールのひとつだ。ルールとしては単純で難しいものではないが、戦術的フォーメーションだのバックオーダーだの色々出てくると頭がこんがらがる。

”ハイキュー!!”では試合ごとに両チームのスターティングオーダーの配置図が出てくる。
前衛3人ネットに向かって左側からフロントレフト・フロントセンター・フロントライト
後衛3人はバックレフト・バックセンター・バックライト。
このポジションはサーブが打たれる瞬間まで守らなければならないけど、串に刺したお団子のようにきれいに一線に並ばなければならないってものではないらしい。前後左右に隣り合う選手同士の位置関係さえ正しければOK。

正しい位置関係とはなにかというと、前後の関係で言えば、たとえばセンター同士。前衛のセンターの片足が後衛のセンターの両足よりもネット寄りに出ていればOK。左右の関係では、例えば左右隣り合うセンターとライト。ライトの選手の片足がセンターの選手の両足よりもライト側のサイドライン寄りにあればOK。身体はほとんど重なり合っていたとしても片足が正しい位置にあればいいということのよう。

で、ローテーション。6人がぐるぐる回るから並び方の組み合わせは6通りで、6巡すると、試合開始時の位置に戻る。この並び方で出てくるのが、対角という用語で、フロントレフトーバックライト、フロントセンターーバックセンター、フロントライトーバックレフトがそれぞれ対角になる。ハイキュー!!だと日向ー月島、澤村ー影山、田中ー東峰がそれぞれ対角で、横一列に並べると、日向・田中・影山・月島・東峰・澤村。
対角の選手同士が同時に前衛や後衛にくることはない。

ローテーションに関して、フロントオーダーとバックオーダーという用語がよく出てくる。これは、ローテーションが回る中でレフトーセンターーライトという並びが、前衛で現れる組み合わせを、フロントオーダーといい、後衛で現れる場合をバックオーダーという。この場合のレフトーセンターーライトは、左ー真ん中ー右ではなく、多分、役割を示す名前だと思うので素人はこんがらがってしまう。ほんと。

役割を表すポジションの名前は、例えば”ハイキュー!!”では、日向と月島はミドルブロッカー、影山はセッター、澤村、東峰、田中はウィングスパイカーとなってる。
日本では以前はレフト、センター、ライトというように位置を示す名前でそれぞれ呼んでいたそうです。

レフト=スパイクを決めるエース。センター=速攻中心。ライト=どんなプレーでもそつなくこなす。セッター=トスをセットする(セッターだけは位置ではなく役割を示す名前というのは今も変わりない)
この呼び方が変わるようになったきっかけが、1980年代のアメリカ男子ナショナルチームが導入した分業システムに伴う戦術の変化だそう。

分業というのは、レセプション(サーブレシーブ)をレフト2人で担当、その負担の軽くなった分、センター、ライトが切り返しの攻撃に集中できるというもの。それまでは、サーブレシーブをセッター以外の全員で担当していた。それが免除されたことで、センターはより早く速攻に入ることができ、ブロックもどんどん決めて、負担の軽くなったライトは、前衛にいるときの攻撃は無論、後衛でもバックアタックをバンバン打っていく。

こうしてセンターのブロック力は向上し、リードブロックの中心になっていき、ミドルブロッカーと呼ばれ、レフト、ライト関係なくサイドからどんどん打つから、ウィングスパイカーという呼び方へ。
セッターの対角はオポジットと呼ばれ、バックアタックなどを含めて攻撃を専門にする選手(といってもディグはする)を持ってくる場合と、レセプションも行うなんでもできる人を置く場合があるらしい。
ハイキュ−!!では、セッター対角は澤村さんだから、烏野のオポジットはなんでもできる人配置ということになるのかな。

選手の能力や特徴、チームのとりたい戦術などにもよるそうだけど、バックオーダーをとる(特にトップレベル)チームがほとんどらしい。烏野も最初の2戦以外は、バックオーダーみたい。

フロントオーダーを取る場合、セッターが後衛レフトのポジションにくるとき、前衛レフトがサーブレシーブに備えて下がり気味になるから、セッターにとっては定位置に出て行くまでの距離が遠くなりやりにくいそう。バックオーダーの場合は、セッターが後衛レフトにくるときその前の前衛レフトはセンターで、速攻に備えてネット寄りになるのでセッターも前に上がりやすなる、そうです。ハイキュー!!で後衛レフトの位置から影山が前に上がる時、サーブで狙われてたシーンがあったけど、どっちにしても後衛レフトはセッターにとってやりにくいのかな。?