スロット5   夏なのに合同なのに影山くんは孤独な練習

スロット:『ネットに平行な水平座標軸を1m刻みにコートを9分割して数字や記号を用いて呼称するコート上の空間位置。主としてアタッカーがボールをヒットする位置を呼称するのに用いられる』(バレーペディア改訂版VER.1.2)

 

バレーボールのコートの横幅は9m。それを1mごとに9等分して、レフト側から5•4・3・2・1・0・A・ B・ Cと呼ぶ空間。縦はアタックライン付近までだとして、スロットひとつは、縦3m✖️横1mの長方形の空間になる。0は、セッター位置。

 

AクイックとかCクイックというのが、セッターとアタッカーの間の距離という相対的な関係なのに対し、コートを9分割する絶対的な位置を表してるんですね。多分

 

”ハイキュ−!!”でスロットが出てくるのは、単行本11巻第90話”再起動”のラスト、スロット5にいる日向の姿を仮想しながら影山が一人でトスを上げる練習をするシーン。最初読んだ時、ただ”スロット5”と書いてあるだけで、何のことやら全くわからず、魔球?とか思ってた。

 

”スロット”一語で検索すると、当然というかなんというか”正統派パチスロ攻略サイト”とか”パチスロ・スロット解析攻略”とか延々と出てくる。
”バレーボール”を足して検索するとバレーボール用語としていくつかのサイトが出てくるけど、わりとすぐパチンコスロットが混ざってきてしまい、バレーボール用語としてそんなにガンガン使われているとうものではないのかも。(バレーやったことないからそう思うだけで、実は普通すぎて出てこないだけかもしれないけど)
スロットに関しては”suis anney weBLOG”というブログの”バレーペディア改訂版ver1.2”
に書き切れなかった[スロット]の解説』という記事が面白かった。

 

この記事によると、『スロットのキモは「ネット際からアタックライン付近までを含む”空間”である」という点にあ』るそう。

 

日本ではセッターの定位置を”点”で捉えるのでレシーブが”点”に返らないと次の対応が、「レシーブ乱れた」「速攻はないな」。ハイキュー!!でも何回か、そんなシーンがあった。これに対しセッターの定位置をスロット0という”面”で捉えると、レシーブの返球目安が拡がり、アタックライン付近への返球になったとしてもOK。「レシーブ乱れた」ってならないから、普通に速攻を使える、(ただしネット際ではなく、返球された位置、例えばアタックライン付近からの速攻になる)

面白いと思ったのは、助走のテンポとスロットの組み合わせを数字や記号で表すと、例えばAクイックはスロット1のファーストテンポの攻撃で11となるけど、同じスロット1のファーストテンポのバックアタックも11になるというところ。上手い人たちに混ざって練習すると、自然と自分のレベルも上がることがあるように、この2つを同じ”11”という枠でくくることで、逆にできる攻撃の枠が拡がるような気がする。

セッターが横に動かされた時、スロットで見ると移動した先をスロット0として、玉突き的にスロットを横に動かせば、どこからでも例えば、”11”なら”11”の攻撃を出すことができる。
セッター位置を点として捉えるよりも、レシーブの返球にしろ攻撃パターンにしろ、スロットという面で捉える方が、自由な感じ。