20カ国外相会談に関連した記事を読んで

18日の東京新聞に、16日に米国とカナダが共催した20カ国外相会合についての記事が載っていた。日韓両国をはじめ、朝鮮戦争で国連軍に派兵した国々が多数参加。米国が朝鮮国連軍への派兵国という枠組みの活用を呼びかけたのだという。記事によると、【日本の外務省は米国の真意を測りかね、当初は出席に消極的だった】という。

記事の見出しに「対北圧力強化で一致  不参加の中ロに履行促す  20カ国外相会合」とあったから、20カ国から外相が参加して開かれた会合なんだろうと思っていたら、今日の朝刊によると、外相が出席したのは11カ国だったみたいだ。
対話による解決を主張している中国が、圧力強化で米国を中心に結束することに警戒感を抱き、参加国に外相の出席を見送るよう求めていたという。【一部の国には複数回にわたり、外相出席や会合への参加を見送るよう要求したという】(東京新聞

中国は、【「国連軍を持ち出して会議を開くのは冷戦思考だ」】と言って開催を批判したという。
外合では、北朝鮮が非核化に向け不可逆的な措置を取るまで圧力を継続するという圧力強化方針で一致、日米韓の外相は、圧力の継続と強化で国際社会を主導することを確認したというけど。
記事を読む限り、対話には北朝鮮による挑発行為の停止が必要という米国国務長官や、北朝鮮が核放棄の意思を示していないから制裁を続けるとしながらも南北対話が核問題解決への突破口となることを期待してるという韓国外相と、南北対話は北朝鮮の時間稼ぎと(そりゃあそうなのかもしれないけど)言い切った日本の外相との間に若干の温度差があるような印象を受ける。


非核化に向け不可逆的な措置を取るまで圧力を継続するというのは、北朝鮮が核・ミサイル開発を止めるというまで圧力をかけ続けるということなんだろうか。ずっと疑問に思ってるんだけど、本当に圧力で核・ミサイル開発を諦める可能性があるという見通しを持ってるんだろうか。
圧力を継続することも一種の時間稼ぎだったりしないだろうか。

 

トランプ大統領就任1年

この一年トランプ大統領と安倍首相との直接会談は5回、電話協議は17回。日米関係は歴史上かつてないほどに盤石だ」(菅官房長官)という。
日米関係が良好なのは基本的にはいいことなんだろうとは思うけど。


トランプ大統領は、就任前から、アメリカはこれ以上世界の警察官をやってられないという趣旨の発言をしていたし、金正恩とはハンバーガーを食べながら取引できるというようなことも言っていた。
成功したビジネスマンということもあって、なんでも損得勘定で判断する人なんだろうと思ってた。戦争はえらくお金がかかるし、少なくても現状以上に積極的に関わろうとはしないんだろうと、なんとなく楽観的な感じを持ってたんだけど。


この一年、北朝鮮のリーダーとは過激な言葉でやりあって緊張をさらに煽ってるみたいだった。春にはシリアにいきなりミサイルを撃ち込み、アフガニスタンには米軍の持つ最も強力な非核爆弾を落とした。
イスラム国との戦いも収束しつつあるらしいシリアには、引き続き米軍が駐留を続けると、先日ティラーソン国務長官が演説したという。
北朝鮮への軍事行動の可能性は高まってるんだか、変わらないのかわからないけど、低くなってはいないみたいだ。


トランプ大統領は、軍事的なことに関しては、なんとなく就任前の印象とだいぶ違ってるような感じがする。

他国軍との共同訓練の記事を読んで

朝刊に、【日豪 安保強化を確認 首脳会談 米以外との連携進む】という記事が載っていた。
北朝鮮の核・ミサイル開発や中国の海洋進出を踏まえ、インド太平洋地域での安全保障・防衛協力の強化を確認。自衛隊とオーストラリア軍が相手国内で共同訓練を円滑に行うため、新協定を早期に締結する方針でも一致した。安倍首相は米国以外の国とも安保分野の連携を進める姿勢を鮮明にした。】(東京新聞

オーストラリアのターンブル首相との会談で一致した新協定は、【一時滞在を前提にした訪問部隊の地位協定】。会談で、安倍首相は【「北朝鮮は南北対話を進める一方で核・ミサイル開発を継続しており、状況はむしろ悪化している」と指摘】したそうで、日豪米印の4カ国の連携継続も再確認したという。

記事によれば安倍政権は他にも英国やフランスなどと安保・防衛協力を加速させてるという。
2016年には、空自が英空軍の戦闘機と初の共同訓練を実施。2017年には、海自が米国、インド海軍との共同訓練に初の正式参加。

2016年10月の英空軍戦闘機との共同訓練は、青森県三沢基地で行われた。
日本国内で米軍ではなく英軍との初の共同訓練とくれば、大きく報道されのかもしれないけど、覚えてない。ちょうど、南スーダンPKOでの自衛隊に駆け付け警護任務を付与するのかしないのかが問題になっていた頃で、アメリカの大統領選の投票が迫り、イラクではモスル奪還作戦が始まった後のことだ。そういうのはなんとなく覚えてるんだけど。

 

わざわざ日本まで来て共同訓練して、英国には何の得があるんだろう。何もなしには来ないだろうから、何か利益になることが待っていたんだろうけど。
日本にとっては、北朝鮮の核問題と中国の脅威を前提として、アジア太平洋地域の情勢に英国の関心を引くことに大きな意義があるのだという。

 

サイバー攻撃のための協力とかだと想像しやすい気はするんだけど。
英国から戦闘機がやってきて共同訓練することと専守防衛自衛隊の組み合わせが、なんともしっくりこない。

 

南北対話の報道を見て

ここのところ、平昌オリンピックに向けて北朝鮮からの応援団派遣や女子アイスホッケーの韓国・北朝鮮合同チームの結成など、一気に雪解けムードの報道がされているけど、カナダで開かれた北朝鮮の核ミサイル問題についての20カ国外相会合では、北挑戦への圧力強化で一致したという。

ティラーソン国務長官は、対話が最善の選択肢だけど、その前提は北朝鮮が挑発行為を停止すること。米韓合同軍事演習と北朝鮮の核開発を同時に凍結する案は受け入れない。
韓国の康京和外相は、南北対話が核問題解決の突破口になることを期待しつつも、制裁を続ける方針。
河野外相は、南北対話は北朝鮮の時間稼ぎ、圧力緩和や北朝鮮に傾いたりするべき時ではない。

ここに来ての南北対話では、かなり北朝鮮に配慮してるような印象を受けるけど、それは韓国の文大統領が、もともと北朝鮮に対して融和的で核問題について対話による解決を求めてきた人だからというだけなんだろうか。
経済制裁とアメリカの軍事力行使の脅しが効いてきていると言われるけど、アメリカの脅しは韓国にも効いてしまったということはないんだろうか。
今回の南北対話が北朝鮮の核ミサイル開発にどう影響するのかなんてことはわからないけど、米朝の軍事衝突があれば、韓国には甚大な被害が予想されるというから、何はさておき韓国は戦争を避けるためにはあらゆる手をつくすんだろうというのは理解できる気がする。

日本はどうなんだろう。日本も韓国と同じように、大きな被害が出ることが予想されてる。本土が戦場になるわけじゃないアメリカとはまるで環境が違う。

安倍首相や河野外相は、きっぱりと圧力強化を言い続けているけれど、不安になったりすることはないんだろうか。仮にあったとしても、そんなことを態度にあらわすはずもないのはわかっているけど。
日本の政府は米朝の軍事衝突についてどう考えてるんだろう。圧力強化を続ける限り、衝突はないってことなんだろうか。

 

ICAN事務局長来日とハワイの誤報の記事を読んで

来日中のICANの事務局長が、安倍首相との面会要請を断られたと報道された。日程上の都合だという。安倍首相は12〜17日まで欧州訪問、フィン事務局長に本滞在は12日〜18日。
16日には、フィン事務局長と与野党代表らの公開討論会が国会で開催。フィン氏の日本政府への核兵器禁止条約への署名の求めに対し、明確な賛同をしたのは、共産、社民、自由の3党と参院会派沖縄の風のみだったという。アメリカの核の傘という核抑止力は不可欠という従来通りの主張や核抑止に依存する現状を指摘する声の方が多数だったようだ。


13日(土)には、ハワイで、ミサイル攻撃を知らせる緊急警報が誤って出され、ハワイ中がパニックに。訂正が出されるまで、約38分かかったという。
この騒ぎを受けてオバマ政権の元高官が、「大統領がゴルフ中だったことを神に感謝」とツイートしたことも報道された。
大統領がトランプさんだから、こんなつぶやきが出たんだろうなあ、と思ってたんだけど、そうではないのかもしれない。
核兵器のスピードと能力が進歩して、自国が破滅を免れるためにはとにかく相手より先に発射しなければならないという。決断を下すまでの猶予は、ほんの数分。なにより怖いのは、敵に対する不信と情報の不足で、大統領が判断を誤ること。北朝鮮ほど閉じた国相手では、特に誤った決断を下す可能性が高いのかもしれない。相手に対して感じる恐怖と同様に情報の少なさに大統領が判断を誤るかもしれないという可能性を考えれば、北朝鮮には核抑止論は使えないという主張の理由もわかるような気がする。
いずれにしろ、短い時間で決断を求められるのだとすれば、ハワイの誤報の訂正までの38分は長すぎる時間だったんだと思う。
核戦争が起きるとすれば、ちょっとした誤り(例えばハワイの誤報のような)がきっかけになる可能性が高いのだと聞けば、核の傘の下にいることが何より日本の安全保障の大前提だとすることは、何だかとてつもない誤りのような気がしてくる。


日本の安全保障が依存している核抑止の力。核兵器の破壊力は壊滅的なものだから、保有国はお互い使用をためらい、結果として核戦争が回避される。日本もその力の下にいる。
冷戦の頃も、そのあともずっと変わらず核の傘の下。

トランプ大統領が就任して1年、北朝鮮の核ミサイル開発問題がとにかく注目されてきた。毎日のように北の核ミサイル開発と米朝間の罵り合いと緊張の高まりが報道されるから、核の傘の下にいる日本という現状について多少なりとも考えざるをえないような気はする。
カナダの外相会合では、とにかく圧力ということで各国が一致していたと河野外相は言っていたけど、圧力の先に北朝鮮が核ミサイルを諦めるという勝算はどの程度あるんだろう。
北朝鮮が核ミサイルを手放さない時に、日本はどんな選択をするんだろう。

ハイキュー!! 第285話 静かなる王の誕生 感想(2)

チームメイトが田中さんに駆け寄っていく傍らで、影山くんは一人で立ってる。会心のプレイをしたというような表情でもない。このラリーの1本目の田中さんへのトスは、ラストのトスより少し短い感じだったから、極上ストレートを選択することができたラストのトスの感触を影山くんなりに確かめてるようにも思える。

 

それにしても相手のマッチポイントできわきわのストレートを決めた田中さんにかけた言葉も「ナイスキー」の一言で、セット前半でサイドアウトを取り合ってる最中の1本に対してかけるような淡々とした調子。
そういうのを見ると、この試合中ずっと1本1本を同じ集中であげていたんだろうなあと思う。それ自体凄いことなのかもしれない。レベルが高いチームになればなるほど、コート内の選手一人一人がポジションにかかわらず、数手先まで読みながらプレイをするんだろうと思うけど、セッターはその中でも特に頭と神経を使うポジションなんだろう。影山がしょっちゅう寝てるわけもわかる気がする。

 

トスを上げた先の攻撃を選択するのはあくまでもスパイカー。セッターはスパイカーを選択し、スパイカーの選択肢を増やすところまで。でも、何本かに1本か、何十本に一本か、セッター自身の思いとスパイカーの思いがドンピシャにはまる1本があるのかも。

セッターの醍醐味っていうのがどんな瞬間にあるのかよくわからないけど、田中さんの極上ストレートを引き出した影山は、静かにそれを味わってるのかもしれないと思う。


スパイカーの要求を丸呑みするだけのオリコウサンから、スパイカーにノーも言える司令塔へ。その変化のきっかけになったのは、まさにそのオリコウサンの一言なんだけど、侑は知らないんだろうなあ。でも、北一時代のトラウマと烏野にきてから少しずつセッターとして学んできた積み重ねがあったからこそ、その一言をきっかけにして変わることができたんだろうと思う。侑には短期間に見えるんだろうけど、決してそんなことはない。

久しぶりの及川さん。1月のこの時期でも普通に走ってるのが、ちょっと嬉しい。才能はいつか開花するもの。自分との戦いはずっと続いていくんだろうなあ。

 

試合は24・23。
次こそ決着がつくのかな。

 

 

ハイキュー!! 第285話 静かなる王の誕生 感想(1)

田中さんの要求に「いいえ」と言った影山が、どんな攻撃を選択するだろうと思っていたんだけど、どうやらそれは的外れな疑問だったようだ。
攻撃を選択するのは影山じゃない。影山の仕事は、スパイカーがどんな選択肢でも取ることができるような美しいボールをセッティングすること。


伊達工との練習試合で、影山が「すげえ良いストレート」と褒めた田中さんのストレートは西谷さんがアンダーで上げたトスを打ったものだった。あの時田中さんは、影山の言葉を「はげまし」だと受け取ったけど、あの時も今回も、影山は言葉で「励まし」ができるほど器用に成長したわけじゃない。
「いいえ」の後にどんな言葉が来るんだろうと考えてたんだけど、影山の言葉はストレートど真ん中、「田中さんの攻撃が必要です」

牛島が一言で五色を立ち直らせたように、影山の言葉も田中さんに踏ん張りどころのエースの覚悟をさせたみたいだ。それは、励ましでも鼓舞でもない、影山にとっては試合の状況と田中さんの状態から導き出した単なる答えで、田中さんにとっては(バレーボールに関しては)絶対的に信頼の置ける優秀なセッターからの有無を言わせぬ信頼の表明だったんだと思う。


伊達工との練習試合で王様に復帰した(?)影山が、春高本大会ではどういう王様ぶりを発揮してくれるのか楽しみにしてんだけど、ぼんやり想像していた王様のプレイは、むしろ宮侑が見せてくれたような気がする。一方の影山くんはといえば、この試合を通してずっと、選手の状態と試合の状況を見極めつつセットアップを組み立てる、セッターとしては多分当たり前といえば当たり前の役割に徹していたように思う。多分その時々でベストと判断したトスを上げてきたんだろう。だから相手に変人速攻もどきをされようがなんだろうが、終始落ち着いてプレイしていた。
ここで田中さんにあげたトスもその中の1本だ。後衛のエースがレシーブで狙われる中、困った時のエース頼みで2番手エースの田中さんにトスを上げ続けたわけじゃない。

それでも、最終盤、相手のマッチポイントという場面だ。1本落とせば負けるこの場面で、自分のトスで狙った通りのプレイを田中さんにさせた。狙ったと言っても、最後の選択肢はスパイカーにあるということもわかってる。決してギャンブルというものではないんだけど、最後の決定権を自分が握ってるわけじゃないという意味で賭けに出るようなものでもあると思うんだけど、狙い通りの極上ラインショットを見た後でも影山くんは静かだ。

チームメイトが田中さんに駆け寄っていく傍らで、影山くんは一人、思い通りのトスを上げた時の指先の感覚を体に染み込ませるように立っている。